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世界遺産・マッコーリー島

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世界遺産・マッコーリー島

マッコーリー島は、タスマニアの1,500km(932マイル)南東にあります。タスマニア島の離島であり、全長37km(23マイル)、幅は最大5.5 km(3.4マイル)です。マッコーリー島が世界遺産リストにその名を刻まれることになった理由は、「地球の地殻変動の歴史と、現在も続いている地質学的変化が見られる」という点にあります。マッコーリー島は、海底が隆起してできあがった島で、地球上層部のマントルがほぼそのままの形で残っている唯一の島でもあります。島は、地球の地殻の主要なプレートのうちの2つが接する地帯に位置しています。インド・プレートと太平洋プレートという2つのプレートが、およそ1,000万年前に互いに押し合い始めた頃、地殻の一部が2.5km(1.5マイル)ほど隆起し、海面上に押し出されました。この島は今もなお、1年に1.5mm(0.05インチ)から4.5mm(0.18インチ)の割合で隆起し続けており、地質学的変化が今もなお起きていることを、プレートの移動が証明しています。先に述べた通り、この島の最大の価値の1つは、海底地殻と上部マントルの典型的な部分をほぼそのままの状態で目にすることのできる、陸上で唯一の場所という点にあります。海底下6 km(3.7マイル)の深さにおよぶ海底地殻の全断面が、島の上ではっきりと見ることができます。これにより、海底地殻形成の地質学的な特徴や過程およびプレート境界における力学について、地上で詳細に調査することのできる絶好の場所になっています。また、海蝕(隆起海岸や海蝕台)が見られるという点でもユニークな場所であり、隆起の過程で地表全体に海蝕の影響が及んだことが分かります。マッコーリー島とマッコーリー海嶺は、インド・プレートと太平洋プレートとに挟まれているため、「プレートテクトニクス」(地殻と地殻変動のメカニズムを研究する学問)についての理解を深める上で大きく貢献しています。プレートテクトニクスは、現在、世界で最も有力な地質学的プロセス理論であると考えられています。岩だらけの島はまた、野生動物たちの壮大な楽園でもあり、10万頭の象アザラシや数百万羽におよぶペンギンの住処となっています。法律によって、マッコーリー島自然保護区は立ち入り制限区域となっており、島に入ることができるのは、タスマニア・ナショナルパークス・アンド・ワイルドライフ・サービスのスタッフ、または入島許可証を所持している者に限られます。法律により、すべての自然や生物に対する高水準の環境保護が定められています。これはタスマニアのパークス・アンド・ワイルドライフ・サービス、およびANARE(オーストラリア国立南極研究遠征隊)のステーション・リーダーらによって実施されています。観光目的の訪問は、厳しい管理下における許可制で実施されており、旅行者はこの島の豊かな自然を体験すると同時に、それを決して損なわないようにしなければなりません。


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